僕には新卒で入った会社を2016年末に退職して、1年ぐらいニートしていた時期がある。
その間は社会人になった時に借りたボロい賃貸アパートを引き続き借りて一人暮らしをしていた。
収入はほぼないも同然で、貯金取り崩しと失業保険、節約生活で食いつないできた。
社会から逃れるように延々と家にひきこもり、生活リズムはバラバラ、働く気も起きず、他人と話すのは月1あればいいほうだった。
こう聞くと世捨て人のようにしか思えないが、悪いことばかりでもなかった。
むしろ自分のペースを大事に過ごすことができて充実した時間だったと思う。
ニート生活というものは、僕に貴重な人生経験や知恵、そして心身の回復をもたらしてくれた。
そんな記憶と記録を残す意味でも、ニート生活中の生活費や貯金について記録しておきたい。
しばらくニート生活せざるを得ない、ニート生活をしてみたい…というあなたに参考になれば嬉しい。
そんな人いるの?ってツッコミはなしで!
1年のニート生活で必要な生活費や貯金
①生活費
多少変動はあったけど、おおよそ以下の通り。
- 家賃:35,000円(1Kアパート)
- 食費:15,000円
- 電気代:2000円
- ガス代:3000円
- 水道代:2000円
- 通信費(ネットとスマホ):5800円
- その他出費:約10000円前後
計72,800円
毎月7~8万円程度の出費だった。
年間で100万円、+αで予備費を含んでもせいぜい年間120万円程度か。
極力自炊を心がけたので、食費は1万円台におさまった。
セールの時だけ買い物したり、もっと安い食材を中心に買ったり…工夫次第で1万円切りも狙えたと思う。
けどそんなことには興味がなかった。
無理に節約して健康に悪影響が出たら元も子もないし、そもそも節約生活をすることが人生の目的じゃないので。
出費を減らすには食費などの変動費よりも、固定費を見直すことが大切だ。
食費とか変動費の節約が注目されがちだけど、固定費を見直したほうがはるかに効果的かつ生活の質を下げずに済むと思っている。
例えば家賃の安い部屋を選ぶ、ネットのプロバイダーやスマホをSIMフリーに変更するなど。
固定費を抑えられる部分は必ず手を打っておきたい。
余裕があるときに、自分が月いくらあれば健康で文化的な生活を損なわない暮らしができるか、生活費のチェックをしたほうがいい。
②貯金
僕は失業保険も含めて2年は働かなくて大丈夫な貯金を確保してから会社を辞めた。
(※退職時点で300万円以上の貯金があった)
これだけあればしばらく休んで遊ぶこともできるし、じっくり転職活動や副業ができると考えたから。
自分がなんとなく安心できる額の貯金を用意してから会社を辞めるのが健全だと思う。
退職前におおまかな生活費を計算し、貯金がどれくらいあればいいのか?明確にしておきたい。
③税金関連(要注意!!)
無職生活を送るうえで最も注意したいのが、税金関連。
具体的には国民年金、国民健康保険、住民税の3つ。
企業で働いている場合は厚生年金と健康保険、住民税は給与天引きされるケースがほとんどだが、無職になってからは、
- 新たに国民年金と国民健康保険に加入・支払い
- 住民税を自分で支払う
この2つの手続きが必要になる。
ただし国民年金は、前職の離職票があれば支払いの免除が可能だ。
完全に失業している状態を証明できれば、全額免除してもらえる可能性が高い。(僕も実際に全額免除を受けていた)
加入時と同じく、市区町村役場か年金事務所で免除手続きが受けられる。
離職票と年金手帳を忘れず持っていこう。
※さらに詳しく知りたい場合は以下を参照ください。
https://5kunen.com/
残りの国民健康保険と住民税は、無職になったとしても支払いは免除されないと考えたほうがいい。
基本的には無職になっても、前職での収入に応じた金額を支払う必要がある。
目ん玉が飛び出るようなとんでもない金額が請求されるので、心の準備をしておいたほうがいい。
請求書に書いてある金額を思い出すと今でも鳥肌がたつ(笑)
国民健康保険はあなたが住んでいる自治体によって、支払い額が大きく変わる。
以下のサイトで、自治体別の国民健康保険料が計算できるのでぜひご活用ください。
http://www.kokuho-keisan.com/
ニート生活する際の心得や注意点
ニート生活する上で持っておきたいのが目標。
何か1つでもいいので達成したい目標を持っておくと、生活に充実感を出てくるように感じた。
目標じゃなくてもいいか。
とにかくやりたいことの1つや2つは持ったほうがいい。
というのもニート生活では、人と触れ合う機会が圧倒的に少なくなるので退屈な生活になりがちだ。
最初にも書いたが、ニート生活中は他人と会うのが月1回あるか否かだった。
節約のためにパーッとお金を使うわけにもいかないし。
とにかく、生活に刺激をもたらす工夫は絶対したほういい。
そうしないと日々の生活が閉塞感だらけになって、気分が沈みっぱなしになるのを肌で感じた。
まぁ目標といっても、
「月の生活費〇万円以内達成!」とか
「×ヶ月以内に絶対にあの企業に転職してやる!」
とか大層なものじゃなくていい。
例えば図書館で気になってた本をどんどん借りて読んでみるとかで全然いい。
本を読んでやりたいことや新たな目標が出てくるかもしれないし。
ちなみに僕が掲げていた目標は「副業で稼げるようになって、あわよくばフリーで生きていくこと」。
結果は稼げるには稼げたけど、目標金額には遠く及ばなかった…。
あと注意したいのが、ニート生活には必ず期限を設けること。
僕の場合は限度を1年間とした。
貯金を食いつぶすにも限界があったし、ブランクが空きすぎると再就職にマイナスイメージが付きかねないから。
あとは前職で受けた心身のダメージから完全に回復するには1年近くかかると予想したから。
期限については現在の貯金額や心身の状態で決めるといいだろう。
僕の場合は1年ちょっとのニート生活を経て、別の企業に再就職して社会復帰した。
最後に
ニート生活をしたいなら、
- 生活費をミニマムにする工夫は必須!
- 十分な貯金を用意!
- 税金関連(国民年金、国民健康保険、住民税)の支払いに注意!
- 生活に刺激をもたらす工夫を!
以上の点を意識するのがいいと感じた。
勿論、いつまでもニート生活するわけにはいかないだろう。
この先の人生をどう生きたいか?再就職するのか?それともフリーとして生きていくのか?
孤独になりすぎないように注意し、じっくりと考える時間を作ろう。
何もニート生活を送るのに躊躇したり、劣等感を抱くことは全くない。
ニートしたいならすればいい。
将来を少しでも充実させるための羽休め。
こう捉えれば、自分の人生にとって必要な時間だったと思える。
僕も1年間ニートだったことに全く後悔はしていない。
大切なのは自分の人生を自分の手でコントロールしている、その実感じゃないかな?
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