「優雅な暮らしにおカネは要らない」を読んでみた感想

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無職期間中に図書館で借りて読んだ「優雅な暮らしにおカネは要らない」という本がよかったので紹介します。

著者はアレクサンダー・フォン・シェーンブルクというドイツ人ジャーナリストで、なんと没落貴族の末裔とのこと。

ですがいい意味で貴族っぽい高潔な感じではなく、親しみのある、わかりやすい文で書かれていて読みやすかったです。

面白かった箇所を引用しながら感想を書いていきます。

p29 

本当の贅沢は高級なブティックやデパート、通販では得られない。

そうした消費志向は「ものだらけの生活」にするだけ。

本当に満ち足りた暮らしをしたければ、勇気を振り絞って生活に自主性を取り戻すこと。

自分が本当に楽しいと思うことを実行することが大切と言っています。

若い頃はたくさん消費して散財するのも人生経験として悪くないかもしれませんが、それだけではだんだん飽きがくるものです。

創造的な趣味を作るというか、自発的に何か生み出すことを覚えないと消費させられるだけの人生になる、という危機感を持った方がいいと思いましたね。

p41 

労働の本来の目的は暇を作ること。その考えに立ち戻らなくてはならない。

労働はわずかなお金を得られるにしても、決して神聖な活動ではなく必要悪であるとも言っています。

いやー今の自分からしたら、よくぞ言ってくれた!って感じですねぇ(笑)

生きるのに必要な金を確保してしまえば、必要以上に金を稼ぐ必要はないし、余った時間を自分の好きなことに使った方がよほど有意義だと思ってます。

週5フルタイムで稼ぐより、週3程度楽なバイトをしながら自分の時間を確保する生活も結構アリなんじゃないか?と最近思ったりしてます。

p46 

収入が減ってもすっきりとセンス良く暮らすためには、生活維持費がそれほど高くない街に住むべき。

(ヨーロッパだと)ベルリンとウィーン、逆に最悪なのはロンドンとチューリッヒらしいです。

日本だとコスパ最悪なのは東京23区とか横浜都心部あたりでしょうか?

“合理的に考えて埼玉”とはよく言ったものです。

今の時代、ある程度の規模の地方都市(地方政令市や地方県庁所在地とか)に住めば全国チェーンの店も一通りあるし、物質的には何一つ不足は感じないはず。

家賃がバカ高い東京23区に無理に暮らしたり、長時間満員電車で痛勤するよりずっとQOLは高いでしょうね。

p60 食事が私たちをバカにする

いつも満腹感だったり、砂糖、カフェイン、アルコールといった物質を摂取すると、セロトニンの分泌が阻害されます。

セロトニンが不足すると、不眠症やイライラ、うつの原因慢性的ストレスや疲労を感じる原因になり、現代人が不足しがちなものです。

逆に水を十分飲み、野菜、フルーツ、魚を摂取し腹いっぱいにさえならなければセロトニンの分泌が促進されるとのことです。

僕としても余裕をもって自炊できる時間を確保したいんですけど、週5フルタイム労働がそれを許してくれない…。

ついつい添加物もりもりのスーパーの弁当だったり、冷凍のパスタだったりで済ませてしまいがちです。

働くって、健康に悪い。

p100 お金がかからない運動ほど効果抜群

階段の上り下りこそ心臓病に対するもっとも確実な予防法らしいです。

生活の質を上げたければ、日々の生活の中でもっと体を動かすことが大事なんですね。

運動する時間を確保したいのはそうなんですけど、週5フルt(以下略)。

p112 情報は頭を混乱させるだけ

(情報に遅れない為に)必要だと思っていたものがすべて頭を混乱させ、自分の考えをなくし、時間的にせわしなくするものだと言います。

ネットやSNSのやり過ぎから逃れるために、スマホやPCを一時的に使わず生活する”デジタル断食”なんて概念もありますよね。

総じて穏やかに優雅に暮らすためにたくさんのお金は必要ない、必要以上の労働や情報という贅肉をつけなくてもいい、ということが全体として書かれています。

欲張らず身の丈にあった生活を。

足るを知る者は富む。

ということに繋がるのでしょう。

引用した箇所はほんの一部ですので、気になった方はぜひ読んでみてください。

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