“40歳からは自由に生きる”の読書感想。セミリタイアの考えとも合致する?

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だいぶ前に読んだ本ですが、”40歳からは自由に生きる”という本が面白かったので紹介します。

著者の池田清彦氏はホンマでっかTVのコメンテーターとしてもお馴染みの方ですね。

本書の内容をいくつか引用しながら感想を書いていきます。

p32 社会の規範を疑え

・社会の規範は秩序を守るために作られたフィクションで、自分を幸せにするものではない

社会の規範を遵守するのは辞めて、40歳を過ぎたら自分なりの規範を作成し、それを掲げて堂々と生きること。

これこそが社会や組織の規範という束縛から解放される第1歩で、やりたくないことはなるべくやらない、好きに生きることが大切だといいます。

もっと重要なのはたまにその規範を破ること

人間は規範から逸脱する時にエクスタシーを感じるように出来ているためです。

例えばダイエットのためにケーキは我慢して食べないと決めていても、有名店のケーキが手に入ったら思い切って食べてみる感じです。

学校の授業をサボって友達と買い食いしに行った時の快感に似ているかもしれません。

最近はどの分野においてもコンプライアンスにうるさい印象ですが、品行方正なだけじゃ人生つまらないですよね。

p34 塀の上を上手に歩く

・会社その他組織(塀の内側)と外側。どちらか一方だけでは×

自由をより感じるには、会社その他組織だけ(塀の内側)、あるいはその外側どちらかに依存する状態は好ましくなく、両方の世界を行き来するのが良いそうです。

「内」でこのぐらいやれば食うに困らず済む、となったら「外」に目を向けるといった感じですね。

塀の外側だけで遊べる、何をしてもいい状態だと意外と面白くなかったりするもので、人間何らかの制限がある状態で、その制限から解放されたときに自由を感じるように出来ています。

スポーツや楽器の演奏でも最初は下手でも練習を重ねるうちに上手くなり、より自分のプレーを楽しめるようになると思います。

制限がある状態から解放は、過程を楽しむことに通じるものがありそうですね。

人間の自然寿命は40歳

40歳を過ぎてからの人生はある意味オマケ

この本で1番いいたいことがコレ。

40歳以降の人生はオマケで、ゲームクリア後のストーリーみたいな感じというか。

実際、40代以降になると筋力や持久力、基礎代謝が衰え始め心身に不調が表れ出す、いわば本格的に老化が始まるようです。

40代から自由な人生を謳歌して歳を重ねる者がいれば、仕事などのストレスを抱えたままさらに老化していくだけの者もいます。

人生の分かれ目・ターニングポイントになるのが40歳ということです。

僕が以前書いた、資産形成に励むのは40歳までにして、40歳になったらリタイアしようぜ!という提案は案外理にかなっているのかも?

さっき書いた、会社その他組織(塀の内側)と外側を行き来する、という話はセミリタイアの考えと合致する要素がありそうですね。

完全に社会からリタイアするよりも、自分が好き(あるいは適性がある)なことで無理のない範囲で稼ぎ、あとは自由気ままに生きるセミリタイア、これが40歳以降の人生の最適解なのかもしれませんね。

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